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2025.01.23
デザインコンセプト
中国江蘇省の景勝地、茅山に隣接する紫雲玄清ホテルは120万㎡もの広大な敷地に佇むリゾートホテルである。深遠な自然と豊富な水源で満たされる水景の中にホテル、ヴィラ客室、VIP専用クラブハウス棟といった滞在型施設の他、宴会レストラン棟やスパ、ギャラリーなど、多岐にわたる養生レジャー並びに文化的な施設が配され、そのどれもが自然の景観に溶け込み美しい風景と調和している。中国の建築設計院による建物も中国伝統様式のものから、コンテンポラリーな外観のものまで各棟趣向を凝らしているが、広い敷地内に点在しているため、各々の施設が干渉することなく、プライバシー性が保たれているのも特色の一つである。
インテリアのデザインコンセプトは「ありのままの自然に導かれた幻想的な遊仙境」。
茅山は道家思想の発祥地とされており、天人合一(天と人とは本来一体である)と唱えるその概念をデザイン的に解釈しインテリア空間へ昇華させることを目指した。湖畔に面するホテル棟は空と水と空間を一体と考える「上善如水」、宴会棟は「霧に浮かぶ理想郷」、VIP棟は「雲上の神仙」など、各施設とも自然と融合するデザイン空間を構築し、まるで山水画の中にいるような素朴且つ静寂さを体感させる桃源郷の世界を創りあげた。
プロジェクト詳細はこちら:
https://www.kkstokyo.co.jp/works/cate/interiors/4610/
写真提供:紫雲玄清ホテル/盘固水泥集団有限公司
写真上:ホテルロビー 写真中央:客室バルコニー 写真下:宴会棟ロビー
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2024.03.06
デザインコンセプト
黄海に面した青島は、山と海の町である。
海から山を見ると雲と霧があり、山から海を見ると広大な煙と波がある。
山と雲海をデザインテーマとして散りばめ、この自然の要素を清涼で清らかな空間に装飾し、素朴な美しさの自然の質感を重視し、静かでリラックスできる雰囲気を作り出した。
これは青島の独特な風俗の象徴である。
宿泊客は雲と霞の間に生きているような、まるで不老不死のような時間を体験することができる。
Photo:青島英創建設発展有限公司
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2024.03.01
デザインコンセプト
「かさねいろめ」
平安装束の重ね着の色合わせを楽しむように
色を重ねた空間。
秘色の壁面色をベースに鬱金色、瑠璃色等のテキスタイル、
繋がり、絆を連想させる連続性のある円を表現し、
ツイードのように入り交じった色合いで一筆書きのように表現したカーペット、
かさめいろめにアクセントとなる着物の帯留をイメージしたアートなど
鮮やかな色を多用しながらも、程よく調和した空間は
現代のうちき(女房装飾の袿)を表現した。
ことばを重ね合わせるように大切に紡ぐ楽しいひとときを
「かさねいろめ」に表現した空間となった。
Photo:株式会社近鉄・都ホテルズ
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2024.02.28
“ロケーション”
宮古島のトゥリバー地区に建つ本ホテルは、300室を超える外資系高級ビーチリゾートホテルとして2023年に開業。
本プロジェクトにおいてKKSはマスターアーキテクトであるKAJIMA DESIGNと共同で基本計画業務を行い、以降は設計監修として携わった。
全329室の客室、2つのレストラン、バンケット、SPAトリートメント、インドアおよびアウトドアのプール、ルーフトップバーおよびルーフトップチャペルを備えている。
“コンセプト”
沖縄本島や石垣などはリゾート開発化が進んでいる中、宮古島にはまだローカルな雰囲気が残っており、その地に行くとゆっくりと時間が過ぎ、自然そのものを感じることができる。
宮古島でしか体験できない魅力がゲスト各々の記憶に残るようなシーン造りを計画全体のコンセプトとして捉え、「MY FAVORATE PLACE」をメインテーマとして展開した。
2階レベルの到着シーンから伊良部大橋全景を望むサンセットビュー、屋上に配されたルーフトップチャペル、宮古島唯一のルーフトップバーからは東洋一とされる透き通った海の色(宮古ブルー)を望むことができ、居場所と時間毎のシーンそれぞれがゲストの記憶に残る。
Photo:株式会社エスエス九州支店
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2024.02.16
デザインコンセプト
当該ホテルは琵琶湖畔に建ち、国宝 彦根城の近隣に位置する。
ミニマムで素朴だが城としての力強い設えとともに、城主に受け継がれてきた、今でも色褪せない豊かな文化・文様・色彩など、特徴のある井伊家の ”あかぞなえ“をクローズアップし、現代風にデザイン展開することで、新たな彦根の魅力をホテルに吹き込む。
Photo:Forward Stroke Inc.